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●超ロングラン操業

日本での原発建設は1970年代から始まり、既に51基が運転されています。

原発は建設当初、耐用年数を30年に設定していました。しかし政策的な理由から60年に引き上げつつあります。こうして日本中の原発で行われている超ロングラン操業により、原発の中を縦横に走る配管や原子炉自身の老朽化が起こっているのです。

近年、原発事故が度々起こるのは、超ロングラン操業の当然の帰結といえましょう。

●経済的合理性の追求

また、原発には、建設時点から充分な安全性が保たれているとはいえない部分があります。

柏崎刈羽原発の地震想定が全く甘かったことは前述の通りですが、ほかの原発でも同様のことが言えます。近い将来、東海地震が必ず起こると予測されている地域にある浜岡原発(静岡県御前崎市)も例外ではありません。東海地震どころか、東海地震の予想震度に比べて揺れが小さい阪神大震災や新潟県中越沖地震程度の揺れも想定されていないのです。

今、東海地震が起きればどうなるのか…。神に祈るしかありません。

また、原発運用をさらに危険にさらしている事実があります。安全対策費や定期点検費の削減です。原発の定期点検はかつては90日程度必要とされていました。しかし、最近では30日以下で行うことさえ考えられています。

なぜ、こうなったのか?それは、1日操業しないと2億円の収益減となってしまうからだそうです。つまり、経済的合理性の追求の結果なのです。日本の原発は、経済的合理性と安全性の狭間で、綱渡りの運用が続いているといえるでしょう。

●世界の原子炉の8基に1基は日本に

大飯原発
大飯原発(福井県)
(写真:関西電力より)

(社)日本原子力産業協会がまとめた世界の原子力発電開発の動向によると、2005年12月31日現在の運転中の原子炉は全世界の31カ国に計439基存在します。

[発電量や原子炉数]
1.米国103基
2.フランス 59基
3.日本54基
(国別順)

さらに、建設中や計画中の原子炉も加えると、全世界で36カ国・514基にのぼり、原子炉数では日本が67基で世界2位となります。

※クリックすると拡大します
日本の原子力地図
※ニュークパルより


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