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●世界各地で頻発する洪水被害

気候変動に伴う豪雨の増加や森林伐採などの影響で近年、世界各地で洪水が頻発しています。

大洪水
1900万人以上が被災したとされる2004年7月のバングラデシュの洪水
(写真:AMDAより)

◆2007年9月:大規模洪水で17カ国200人死亡 【アフリカ】
国連人道問題調整事務所(UNOCHA)によると、アフリカ西部から東部にかけての大雨による洪水でガーナやウガンダなど17カ国で200人が死亡、65万人が家を失った。
◆2007年8月:死者2700人超 【南アジア】
インドやバングラデシュなど南アジア諸国で、豪雨や雪解けによる洪水被害の死者が2700人を超えた。インドでは数百万人、ネパール南部では35万人が避難生活。
◆2007年8月:死者数百人 住宅被害は5万9000棟 【北朝鮮】
朝鮮中央テレビによると、北朝鮮の豪雨による死者は全国で数百人に上り、被害を受けた住宅は
約5万9000棟、うち約1万3600棟は完全に破壊された。
◆2007年7月:洪水で400人死亡 被災者8205万人 【中国】
中国各地で6月から続く豪雨による洪水の被害で7月13日までに、24省・自治区・市で約400人が死亡、約100人が行方不明、被災者は8205万人に及んだ。農地550万ヘクタールが被害を受け、経済損失は319億元(約5100億円)に上った。
◆2007年2月:洪水相次ぎ12万人避難 【モザンビーク】
南部アフリカのモザンビークで07年に入って洪水が相次ぎ、2月20日ごろまでに約12万人が自宅の浸水などで避難。浸水で農作物が全滅した地域があり、国連世界食糧計画(WFP)などは最大で
28万5000人が食糧不足に直面すると警告。
◆2007年2月:避難者30万人以上 【インドネシア】
インドネシア保健省は2月9日、首都ジャカルタと周辺地域を襲った洪水による死者が67人に達したと発表。避難者は最大時で三十数万人。
◆2007年1月:洪水で10万人以上避難  【マレーシア】
マレーシア南部で激しい降雨のため洪水が発生し、10万人以上が避難生活。
◆2006年8月:全土で洪水、死者870人 【エチオピア】
東アフリカ・エチオピアの全土で8月に入って豪雨による洪水が発生し、16日までの死者は870人に。
◆2006年6月:洪水で20万人避難命令 【米国】
米北東部で洪水被害が相次ぎ、ペンシルベニア州は河川増水を受けて住民15万~20万人に避難命令。
◆2006年4月:ドナウ川 過去最高の水量、堤防決壊で3000人避難 【ルーマニア】
ルーマニア政府は4月18日、ドナウ川の水量が過去最高レベルに達したとして同国南部に洪水警報を発令。首都ブカレストの西約300キロのラスト近郊では堤防が決壊して約3000人が避難。

●豪雨増加の原因は地球温暖化

中国で水没予測:
中国気象局は、07年、数十年後に広東省など沿海部で海水面が上昇し、陸地が水没する可能性があるとの見解を示しました。同局出身の秦大河博士は、中国沿岸の海水面が21世紀半ばに12~50センチ上昇すると推計。広東省では30センチの上昇で約5500平方キロが水没する可能性もあると予測しています。

日本で豪雨増加:
2005年7月、気象庁は、1時間に50ミリ以上の雨が降る「短時間強雨」や1日の降水量が200ミリを超える「大雨」の回数が近年、大幅に増えていると発表。温暖化で海水や河川の水の蒸発が盛んになって大気中の水蒸気が増え、発達した積乱雲を作るためと分析しています。

水害
2006年8月の福岡県田川市での水害
(写真:田川地区消防組合消防本部より)


●温暖化で台風・ハリケーンも強大化

台風の被害
2004年9月の台風21号被害(三重県海山町)
(写真:国交省より

日本の科学者の研究によれば、今後温暖化が進むことによって、 台風の発生件数は3割ほど減りますが、全体の降水量は増し、最大風速が秒速45メートルを超えるような強い熱帯低気圧の出現頻度は逆に増えるそうです。また、国立環境研究所などによれば、温暖化がこのまま進むと今世紀末には真夏日は年間約120日も発生し、日本の猛暑と豪雨は増加するそうです。

「カトリーナ」など大型ハリケーンの続発を受け、米ジョージア工科大のピーター・ウェブスター教授らが2005年9月、科学誌「サイエンス」に、カテゴリー4(最大風速58メートル超)以上のハリケーンや台風などの発生件数は、70年代には全世界で年間10件程度だったが、90年代以降、同18件に達し、全体に占める比率も20%未満から35%へと増加したと発表。温暖化で海面温度が上昇し、ハリケーンに供給される熱エネルギーが大きくなっている可能性を指摘しました。

米海洋大気局のトム・ナトソン研究員も「21世紀末には、さらに強大で降雨量も多いハリケーンが発生するようになる」と予測しています。

台風の被害
強大なハリケーンが増えていくと予測されている
(写真:asuram.comより

こうした予測後の2007年11月にも、バングラデシュに大型サイクロン「シドル(目)」が直撃し、3275人の死者(12月1日、政府発表)をもたらし、190万世帯・850万人に被害をもたらしました。


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