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●北極海の氷 観測史上最小を更新

北極の海をおおう氷の面積は過去に例のない急速度で減少を続け、2007年9月24日、衛星の観測史上最小となる425.5万平方キロにまで減ってしまいました。約530万平方キロだった05年に比べ日本の国土の約2.8倍の氷が消失したことになります。
※北極海の夏の海氷は1970年ごろまで約850万平方キロありました。

◆2005年の北極海

2005年の北極海
2005年9月の北極海の多年氷
(写真:NASAより)

ところが、温暖化の影響で…

◆2007年の北極海

2007年の北極海
2007年9月の北極海の多年氷。ロシア北側の海域で減少している
(写真:NASAより)


●北極海の氷をめぐるデータ

2007年10月 北極海の多年氷面積、
2年前より23%減少 観測史上最低に--NASA
米航空宇宙局(NASA)が、北極海を覆う多年氷の面積が2年前に比べ2割以上も激減し観測史上最低になったと発表。07年9月14日の多年氷の面積は05年9月21日より23%縮小した。NASAによると、70~90年代にかけ北極海の多年氷面積は10年ごとに約50万平方キロずつ減少したが、00年以降、減少ペースは3倍近くになっている。
2007年8月 北極海の氷、最小に 温暖化が影響--衛星観測
北極海の海氷面積が8月15日、1978年に始まった衛星観測史上で最小になったことが、海洋研究開発機構と宇宙航空研究開発機構の共同解析で判明。海氷面積は530.7万平方キロで、これまで最小だった05年9月22日の531.5万平方キロを下回った。夏の海氷は1970年ごろまでは約850万平方キロあった。
2006年12月 北極の氷、34年後に消滅も--米研究チーム発表
温室効果ガスが現在のペースで排出され続ければ、北極の氷の解けるスピードが加速し、2040年の夏には小規模の氷が残る程度になってしまうと、ワシントン大学などの合同チームが米国地球物理学連合の学会誌「地球物理学研究レター」に発表。


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