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●温室効果ガス

地球が適度に暖かいのは、二酸化炭素やメタンなどの「温室効果ガス」が上空を覆い、 ガラスのように「太陽の光は通すが、熱は逃がさない」という役割(温室効果)を果たしているからです。 温室効果ガスがないと地球の平均気温はマイナス18度になるそうです。 しかし、これらが増えすぎると、大気中に熱が過度に蓄積し、平均気温が上昇します。

●二酸化炭素の増大

人間が石油・石炭などを大量に消費するため、過度の二酸化炭素が発生しています。

  • 1人が吐き出す二酸化炭素は1年で平均54キロ
  • 乗用車1台が排出する二酸化炭素は1年で平均10トン(人間約200人分)
  • 火力発電や工業生産でも二酸化炭素が大量に排出
日本の気象庁は2009年11月、いずれも温室効果ガスである二酸化炭素、一酸化二窒素とメタンの08年の濃度が過去最高を記録したと発表しました。産業革命による工業化前(1750年ごろ)と比べ、二酸化炭素は38%、一酸化二窒素は19%、メタンは157%も増加したそうです。

温室効果ガスと地球温暖化メカニズム
温室効果ガスと地球温暖化メカニズム
全国地球温暖化防止活動推進センターより

●本当に深刻な温暖化の影響

二酸化炭素の増大によって温暖化が急速に進行し、寒冷地の氷が溶けたり海水が膨張するなどして海水面が上昇しているほか、 地球の危機が深まる様子が報告されています。

(1) 国際環境保護団体「世界自然保護基金(WWF)」の1997年3月の報告書では次のようなデータが示されています。

  • シベリア地方の気温は20世紀初めより3~5度高くなり、氷土が溶け始めた
  • ヨーロッパ・アルプスの氷河も1850年と比べて半減し、海面は1世紀前より10~25センチ高くなった。

温暖化の影響

(2) 国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」が2007年2月に採択した第4次報告書と同年11月に採択の第4次統合報告書は地球温暖化の現況と将来予測をより詳細に分析しています。骨子は次の通りです。

平均気温上昇 21世紀末の地球の平均気温は20世紀末に比べ、1.1~6.4度上昇する。
洪水が増加する 1990年と比べた平均気温の上昇幅が2~3度を超えて上昇した場合、南極の氷や氷河が解けたり、雪解け水が多くなったりして洪水が起きる。
数億人が水不足 温度上昇が1度未満でも、数億人が深刻な水不足に直面▽サンゴの白化現象が広がる▽洪水や暴風雨による損害が増える――などの被害がある。
数百万人が洪水被害 湖沼や河川、海面の水温上昇で、水資源の偏りが生じ、水不足や水質汚染が進行する。生態系に変化が生じて生物種の30%が絶滅の危機に瀕し、水面上昇により毎年、数百万人が洪水被害を受ける。
南アジア 南アジアで穀物生産量が2050年までに現在に比べ最悪30%減り、1人当たりの水入手量が3割以上減る。
アフリカ 2020年までに農業生産50%減り、7500万~2億5000万人が新たに水不足に直面する。
アジア各地 50年代までに大河川が枯渇する一方、人口が密集した加工のデルタ地帯が高潮や洪水の危機に見舞われる。
海水面は数十センチ上昇 21世紀末の海面は20世紀末に比べ18~59センチ上昇する。
過去の海水面上昇 1993~2003年に観測された年平均海面上昇は3.1ミリ(海水の熱膨張や氷河の融解・流出、南極の氷の融解などが原因)。

(3) 北極点に近いグリーンランドで地表の約8割を覆う氷床が急速に融けています。
米露など8カ国の学者によるプロジェクト「北極圏気候影響評価(ACIA)」は04年の報告で次のように指摘しています。

  • グリーンランドで夏に氷が融ける面積は、1979年と2002年を比べると、16%増えた。この勢いで融け続けると、21世紀末までに、海面は最大90センチ上昇する。


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