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立ち入り禁止区域(左) チェルノブイリ発電所4号炉を封じ込める石棺(右)
(地図:朝日新聞電子版より)
●事故発生
1986年4月26日未明、ウクライナ共和国のチェルノブイリ原発4号炉が爆発。原発史上最悪の事故となりました。爆発により一瞬のうちに原子炉が破壊され、火災が発生。消火活動も困難を極め、火災は10日間続きました。
この事故で放出されたセシウム137は広島原爆の数百倍。ウクライナだけでも公式被爆者311万人、死者5万人に達しました。
●膨大な犠牲者数
死者は、政府の公式発表によると消火活動にあたった31名のみです。しかし、事故処理にあたった作業員が約1万3000人、周辺住民も合わせると約4万人が死亡したといわれています。
その後も原子炉を石棺で封じ込める作業に従事した作業員のうち約5万人が放射線障害のため死亡。住民で放射線の影響により癌などの障害で亡くなった人を含めると、犠牲者数は相当なものとなるそうです。
●子供達に拡がる被害
医師の診察を受ける
チェルノブイリの子供
原発事故は子供たちにも大きな影響を及ぼしました。事故後の1990年ごろから小児甲状腺がんが急増したのです。外科手術で甲状腺を摘出された子供たちは、成長に必要なホルモンが得られないため、成長期が終わるまで代替となる薬を飲み続けなければなりません。
また、がん以外にも体の奇形や奇病など事故による様々な深刻な影響を非常に多くの子供たちが受けています
チェルノブイリ原発事故の影響で奇形が生じた子供たち
(写真:Blacksmith Instituteより)
●現在も続く被害
既に事故から20年余り経ちますが、今も放射能汚染の被害は続いています。放射能は空気や土、水など全てを汚染し尽し、呼吸・食物・飲料水など様々な形で人間に害を与え続けています。